(8)見送りながら懐の重みを確かめる
火の気、油気、人の気配。
糸はそれを忘れたことはなかった。
「ほな、これで失礼いたします」
善七は立ち上がり、いつもの行商の顔に戻った。
「帰りに土蔵相模さんにも寄ります。蚊帳の話を少し」
それきり余計なことは言わない。
だが、糸には…
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