公演中に軍刀を持った暴漢に襲われた橋幸夫

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 橋は血まみれになっており、背中の心臓の裏に深さ2.5センチの傷。右肘の肉もそがれ、手のひらにも切り傷が無数にあった。近くの外科医院に搬送され、全治2週間の診断を受けた。

 殺人未遂の現行犯で逮捕された男は傷害の前科のある32歳の運転手。この軍刀以外にも懐に短刀を隠し持っていた。

 彼は取り調べで犯行の動機を語ったが、「普段何をやってもダメで、橋幸夫のようなスターに強い嫉妬心を抱いていた。また、取引先の自分をよく叱る男が橋幸夫に顔が似ていたから」と釈然としないものであった。

 後年、橋はテレビ番組でこの時、「刀を強く握っていなかったら指をすべてもっていかれた」と語っている。状況からすると、ボクシングの練習経験もあるという橋が逃げ一方ではなく、果敢に立ち向かったのが最悪の結果を防ぐ決め手になったのだろう。

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