「明日ママ」騒動で施設と病院を怒らせた日テレの不誠実

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 日本テレビ系の連ドラ「明日、ママがいない」(水曜22時~)への相次ぐ抗議。赤ちゃんポストを運営する慈恵病院(熊本市)が放送中止を求めたのに続き、21日は全国児童養護施設協議会(全養協)と全国里親会が厚労省で記者会見を開いた。

「自殺する子供が出てきたらどうするつもりなのか。施設の子供も職員も必死で生きている。それに真っ向から水を差すドラマだった」

 こう口火を切ったのは、全養協会長で「鳥取こども学園」の施設長でもある藤野興一氏。

「主演の芦田愛菜ちゃんが小学3年生だからだと思うんですが、同じ学年の子供がほかの子供に“おまえが主人公か”と根掘り葉掘り聞かれて大変だったケースもある。いかにフィクションとはいえ、当事者の子供たちはしんどい。ある程度経験を積んだ大人なら明確でも子供たちがフィクションと見れるのか。(過激な内容の)学園ドラマもあるが、身近な存在である学校とは違う」

 会見を開いた2団体の主張は放映内容の「改善要求」。養護施設を取り上げること自体に異論はないが、配慮が足りないというわけだ。

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