「明日ママ」騒動で施設と病院を怒らせた日テレの不誠実

公開日: 更新日:

 日本テレビ系の連ドラ「明日、ママがいない」(水曜22時~)への相次ぐ抗議。赤ちゃんポストを運営する慈恵病院(熊本市)が放送中止を求めたのに続き、21日は全国児童養護施設協議会(全養協)と全国里親会が厚労省で記者会見を開いた。

「自殺する子供が出てきたらどうするつもりなのか。施設の子供も職員も必死で生きている。それに真っ向から水を差すドラマだった」

 こう口火を切ったのは、全養協会長で「鳥取こども学園」の施設長でもある藤野興一氏。

「主演の芦田愛菜ちゃんが小学3年生だからだと思うんですが、同じ学年の子供がほかの子供に“おまえが主人公か”と根掘り葉掘り聞かれて大変だったケースもある。いかにフィクションとはいえ、当事者の子供たちはしんどい。ある程度経験を積んだ大人なら明確でも子供たちがフィクションと見れるのか。(過激な内容の)学園ドラマもあるが、身近な存在である学校とは違う」

 会見を開いた2団体の主張は放映内容の「改善要求」。養護施設を取り上げること自体に異論はないが、配慮が足りないというわけだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解