好発進の足を引っ張りかねない フジテレビの“天誅”
今期の連ドラで、初回視聴率トップはTBSの「S―最後の警官―」だが、2位の「失恋ショコラティエ」と3位の「福家警部補の挨拶」は、いずれもフジテレビだ。
「フジテレビのドラマは凋落一途なんていわれてきましたが、今期は人気シリーズの『チーム・バチスタ4』と『医龍4』も12~13%で安定しているし、出足は合格点といえるでしょう」(芸能ライター)
他局にもずぬけたドラマは見当たらず、お台場も胸をなで下ろしているかと思いきや、「あす(24日)の夜は眠れないでしょうね」とはあるフジテレビ社員。金曜ドラマ「天誅 闇の仕置人」が始まるからだ。現代に突如として現れた謎の女忍者サナ(小野ゆり子)が、おせっかいおばさんの正子(泉ピン子)とともに“闇の仕置人”となり、DV夫や振り込め詐欺犯などに天誅(てんちゅう)を下していく……。勧善懲悪の痛快アクション人情ドラマ、らしい。
オジサンは食指が動かないだろうが、京本政樹が共演しているあたり、“現代版仕事人”か。
「『天誅』が放送される“金8”は、前期から新設された中高年女性向けの連ドラ枠です。時代劇の要素と泉ピン子で主婦層を引っ張るつもりなんでしょうが、この内容で果たして受け入れられるかどうか。金8は前期の『家族の裏事情』も平均4%台と散々だった。『天誅』も足を引っ張りかねません」(前出の芸能ライター)
これがドラマ初主演となる小野ゆり子(24)は一昨年、俳優の大森南朋(41)と年の差婚。それで一気に名前が売れ、前期の連ドラ「刑事のまなざし」(TBS系)ではそこそこ好演していた。今後のキャリアに傷がつかなきゃいいが。