「奇跡の詩人」もウヤムヤ…NHKが駆け込む“障害者路線”
「少年は動くこともしゃべることもできず、母親の“介添え”で文字盤を“指さし”て会話するのですが、途中で眠ったり、大あくびしているのに母親は彼の言葉をしゃべっていた。その動きが不自然なため、母親が手を動かしているのではないかと疑われたのです。疑問の声が強まり、NHKは番組の責任者を登場させ、少年が会話していたと主張した。騒動はそれきりになったが、くだんの少年は再び表舞台に出ることなく、ネットではいまだに彼の能力を疑問視する文章が書き込まれています」(前出のベテラン放送作家)
聴覚障害と脳障害。本物かどうかもはっきりしない障害者を使って注目を浴びようという点で、NHKの体質は12年前と変わっていない。
芸能評論家の肥留間正明氏が言う。
「NHKの特番のスタッフは民放の2、3倍の人数だし、長期間にわたって取材するのだから、現場で佐村河内氏の全聾説を疑問視する声が上がっても不思議ではない。それでも放送したのは幹部が話題性の強い番組を世に送り出して自分の手柄にするためではないか。そのためには“お涙ちょうだい”が最も効果的だし、NHKのお家芸でもある。地方の人たちは“NHKはウソをつかない”と全幅の信頼を置いていますからね」
ダマしの片棒と疑われるNHK。障害者を出すことで視聴率を稼ごうとしているなら、許されないことだ。ぜひ検証番組を放送して欲しい。