五木ひろしの“生みの親” 直木賞作家・山口洋子さん死去

公開日: 更新日:

 作家の山口洋子さんが今月6日、都内の病院で呼吸不全のため亡くなっていたことがわかった。享年77。ここ数年は体調が思わしくなく、入退院を繰り返していたという。

 1937年、名古屋生まれ。東映第4期ニューフェース(同期には山城新伍、室田日出男、佐久間良子ら)出身だが、女優には早々に見切りをつけて、56年に19歳で銀座にクラブ「姫」をオープン。当時の銀座は小説「夜の蝶」のモデルとされる「おそめ」や「エスポワール」など重厚な雰囲気のクラブが多かった中で、「姫」はニューウエーブで客層も比較的若かったという。

 常連客にはプロレスラーの力道山や勝新太郎石原裕次郎、水原弘、小林旭といった芸能人はもちろん、球界では金田正一、長嶋茂雄の姿も。また、文壇からは梶山季之、五味康祐、柴田錬三郎、川上宗薫、吉行淳之介、野坂昭如など著名作家も多く来店した。

「とにかく高い店でしたが、美人も多かった。カルーセル麻紀も在籍していましたけど。梅宮辰夫の最初の奥さんも姫のホステス。姫で出会って結婚した著名人は数え切れません」(古参の銀座クラブ関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」