流行語大賞に なぜ「ダメよ~ダメダメ」は大ヒットしたのか

公開日: 更新日:

 それ以外のネタでも、セックス、暴力、SM、犯罪など、人間社会の闇の部分にスポットを当てたものが多い。そんなテーマが根底にありながらも、笑いを交えてうまくまとめているところに非凡な才能がある。

「ダメよ~、ダメダメ」の言い方も、妙になまめかしくて卑猥である。この言葉が子供たちの間で大流行しているのは、彼らが大人社会のタブーに敏感だから。

 こういうことを言うと大人たちが眉をひそめる、イヤな顔をする、というのが子供は本能的に分かっている。だからこそ、背伸びしてそういうものを真似して面白がろうとするのだ。ひと昔前にハードゲイキャラのレイザーラモンHGがはやったのも同じこと。性的なタブーを面白がる子供たちの心をつかんだのもヒットの一因だろう。

 彼女たちは今年の顔だ。これから年末年始の特番にも数多く出演するのは間違いないし、その中で別のキャラクターもお披露目していくことになるだろう。独自の道を行く「お笑い百面相」の次なるキャラクターにも期待したい。

(お笑い評論家・ラリー遠田)

▽らりー・とおだ 1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在はお笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。主な著書に「M―1戦国史」(メディアファクトリー新書)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  2. 2

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  5. 5

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    郊外に住むという選択肢 「都心から1時間」の狙い目エリア

  3. 8

    植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない

  4. 9

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  5. 10

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」