たとえば、高倉健さんはマイクを離さないほどのカラオケ好きで、水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」が十八番だった――。
先月10日、83歳でこの世を去った日本映画界の名優の知られざる一面をつづった新刊本が発売前から話題だ。
30年間、計100枚以上の秘蔵フォトを収めた写真集「映画俳優・高倉健~その素顔」(遠藤努撮影/2400円)、上下巻で全1200ページ以上にわたる長編小説「高倉健 孤高の生涯」(嶋崎信房著、上巻・任侠編、下巻・流離編/各1600円)。「音羽出版」から全3冊、来週から順次発売される。
3冊ともオリジナル作品で復刻版ではないという。正月休みに名優の軌跡をたどるのも一興だ。