五木寛之氏「親鸞の最後は無造作に書く。それは決めていた」

公開日: 更新日:

 僕は昔から、作者が小説を書くんじゃないと言っているんです。数多くの人が心の中で夢見ながら作っている物語があって、そういうものを形にして表し、投げ返すのが作家であると。作家は代理人なんですよ。僕は作家というのは恐山のイタコと同じだと思っている。特に大衆文学というのは、ひとりの作家の個性とか才能を発揮するものではなく、そこに宿る木霊というか、その背景には物語を紡ぐ100万人の作家がいる。そんなふうに考えてきたんですね。

――その辺も「他力」ということなのでしょうか。

 他力ってのは呼び声なんですよ。こちらから働きかけるんじゃなくて、「おいこっちを向けよ」と呼ばれる。ですから、今後もそういう声が響いてきて、後ろから他力の風が後押ししてくれれば、80を過ぎても、またひと働きすることがあるかもしれません。

――それにしても、五木さんは大変お元気ですが、どんな生活で執筆活動をされているんですか?

 夜更かしですから、大体、12時ごろから仕事を始めて朝5時に終わって6時ごろ寝るというのがパターンです。夕方から各社との打ち合わせやインタビューですね。完全な夜行型で、健康法には興味はありますが、常識的な健康法とはまったく正反対。食べたい時に食べるし、食べないときは1日でも2日でもまったく食事をしないこともありますし、夜中にラーメンを食べることもある。野生動物のような暮らしです。よくここまでもったと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    りくりゅう電撃引退も三浦璃来だけ競技継続の「ウルトラC」…ごく身近にも“前例”あり

  2. 2

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  3. 3

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  4. 4

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  5. 5

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  1. 6

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  4. 9

    FIELD OF VIEWボーカル浅岡雄也さん 2002年の解散時は重圧で「うつ状態に」…6年前に再始動

  5. 10

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた