デビュー30周年 斉藤由貴が大切にするミスマガジン応募写真

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 私がデビューしたころは、アイドルがよく「○○路線」といった具合に売り出されていました。でも、私は、卵の白身みたいにいつも揺れている感じでいたかった。ひとつに規定されたくなかったのです。

 ただし、やるからには半端なことはしたくない。私が支持されたとすれば、そんな内面の葛藤に共感してもらえたのかもしれません。

 デビュー後は、姿見の前で一人芝居をすることはなくなりました。だけど今でも突然、「内なる声」が聞こえてくることがあるんです。この前も疲れて家でぐったりしていると、どこからか「マルを描きなさい!」という声が聞こえてきた。すぐに水彩絵の具を持ち出し、1時間ほど画用紙に向かい、ひたすら「○」を描き続けました。

 小学生の娘が「マミー、何してるの?」と不思議そうにのぞいてきたので、「マミーは今、マルを描いているのよ」って一緒に描いたりして。そういう母親でもあります。

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