今や野球は地方コンテンツ キー局「日本S」視聴率完敗の理由

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 それが国民的行事ではなくなって20年余り。不特定多数が見るには無理のあるコンテンツとなっている。シリーズもペナントレースも地元局の放送と、見たい他県の人のためのBS、CSがあればいいのだ。

 では、スポーツ中継の人気コンテンツとは? 種目に関係なく、国際試合だろう。

 8月の「世界陸上2015」は高い数字で、裏番組のワールドカップ女子バレーも奮闘した。サッカーになるとワールドカップ予選でも20~30%。強化試合の夜10時半からのイラン戦でも12%を取ってしまう。

 そんなことは局も承知で、日テレは19年のラグビーW杯の放送権を取得するために、ラグビーのトップリーグの放送も検討していると聞く。

 98年W杯に出場した中田英寿が欧州サッカーを日本に広め、野茂英雄がメジャーのおもしろさを伝えた。Wヒデを見て育った世代が、とくに好きでもないプロ野球の試合を見てくれなくなっている。「日本シリーズってなんですか?」と聞いてくる若者も増えているほど。

 ところで初戦のゲスト解説だった広島の前田健太は「(バッターは)逆方向を意識してる。振り遅れてると勘違いすると(ピッチャーは)やられる」と現役らしい見方を披露し、面白かった。フジの3戦目で解説を務めた中畑清は「背中に何かを背負ってるホームラン」と相変わらず精神論寄りのコメント。来季は監督も若返るから、解説者も若返った方が野球中継のためになる。

(作家・松野大介)

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