「鉈の先に剃刀」 石丸謙二郎が語るつかこうへいの凄み

公開日: 更新日:

 多分こんな理由だと思うんです。「多分」というのは確認したわけではないから。でも、つねに芝居や仕事に対してストイックに真摯に取り組んでおられたつかさんなら、こんな理由も不思議ではありません。

 つかさんに初めて会ったのはその前年。78年7月に、やはり西武劇場で行われたロックミュージカル「サロメ」の稽古場でした。当時は、西武劇場があったRARCOパート1のはす向かいのビジネスホテルに“住み込み”で夜間専門のフロント係をしてまして、たまたま友人が「サロメ」に出演するというので、稽古の見学に行ったんです。それでつかさんの目に留まって僕まで出演することになった。

 つかブーム、つか旋風が演劇界に巻き起こった頃で、「サロメ」のオーディションには3000人が行列をつくったそうです。中退とはいえ日大芸術学部演劇学科に在籍しダンスが踊れたからですが、とてもラッキーだったといえるでしょうね。

 ところが、稽古が本当につらいんです。体力的にじゃなくてね、「おまえは疲れを知らない馬のようだ」って、つかさんが呆れたくらい、僕は体力自慢でしたから。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  3. 3

    注目の集中審議で高市首相が“錯乱答弁”連発…「中傷動画」「サナエトークン」野党質問を圧殺し被害者ヅラ

  4. 4

    “因縁”のネトフリが中継…大谷翔平が球宴ホームランダービー出場を躊躇する本当の理由

  5. 5

    ドラ1候補の沖縄尚学・末吉良丞“まだ治らない左ヒジ”に日米スカウトやきもき…夏の甲子園沖縄県予選きょう23日開幕

  1. 6

    阪神・佐藤輝明の「内憂外患」…今オフのメジャー挑戦を妨げる2つの事情

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    維新の念願「都構想」は絶望的…足元見た高市首相が吉村代表に“諦めろ”と引導渡す

  4. 9

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  5. 10

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて