絶滅寸前から視聴率も大健闘 TV「時代劇」復権の裏側

公開日: 更新日:

 しかも、この新必殺シリーズ、ここ数年は13~15%。往年の“必殺”ファンが見てるのか、ジャニーズファンが見るのかは疑問だが、この数字は各局を“リバイバル時代劇”へと向かわせる可能性大だ。

 民放の時代劇がバタバタと打ち切られた時期、「伝統を守れ!」とかいって、主に年末年始の特番で徳川家康などを描いていた。だが、良質な時代劇を作るのは容易ではないし、バラエティーに押されて苦戦の連続。大河だってコケる時代になったのだ。

 ここにきて、「必殺」を昔のままの形式(ストーリーの流れ)で作って数字が取れるなら、こんな楽でおいしい商売はない。同じことは各局にいえて、いずれも往年の名コンテンツを持っている。「木枯し紋次郎」「銭形平次」(ともにフジテレビ系)、「江戸を斬る」(TBS系)はじめ名作がたくさんある。それを東山のようなアラフィフ・ハンサム男優で演じてシリーズ化すれば、数字が堅いコンテンツになるのだ。“大人の事情”としては、DVD化すれば、過去の大量の作品もはやりのDVDボックスにして売れる。

 一時は絶滅の危機だった時代劇の新たな時代の幕開けともいえそう。個人的には沢村一樹の「桃太郎侍」はちょっと見てみたい。

(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る