最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど

公開日: 更新日:
コクハク

第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」#25

【朝ドラのツボ!】

 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)からヘブンのとある秘密を知らされる。迎えた登校日。

 花田旅館にしじみを売りに来たトキ(髙石あかり)は、平太(生瀬勝久)らとヘブンの登校を応援しようとするが、そのヘブンが部屋から出てこない。錦織が迎えに駆けつける中、トキはヘブンとの出会った時の違和感を思い出す。

【こちらもどうぞ】「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない

【本日のツボ】

ヘブンと握手した時の違和感が判明
 ※※以下、ネタバレあります※※

 あいかわらず、情緒不安定なヘブン。初登校を祝う花田旅館渾身の朝食にも手をつけようとしません。女中おウメ役の野内まるの抑えた演技が目を惹きます。時期ヒロイン候補、間違いなしです。

 ところで、知事が錦織に明かしたヘブンの秘密ですが、もっと早く錦織に言ってあげるべきではなかったのか、と。そうすれば、ヘブンと錦織の関係ももっと早く近づけたはず、と錦織に成り代わり知事に怒りを覚える次第です。

 そのヘブンが部屋に引き籠って出てこなかったのは、「天岩戸」をしていたわけではなく、日本語の勉強をしていたからでした。生徒たちに教えるために。

 ヘブンがただの情緒不安定ではなく、真面目で誠実な性格なのだということが、ここからわかりました。 

おトキが感じた違和感、その正体は

 そして、そのヘブンの異変に最初に気づいたのがおトキだったという話の流れはとてもよかったです。

 ヘブンが出雲にやってきた時、握手したあと、自分の手をじっと見て、「気のせい」と言っていたのは、赤い糸的な、運命の人と出会った時に鳴るとされる鐘の音かと思っていましたが、そうではなく、ヘブンの不安による震えだったのですね。

 そういえば、今週から、オープニングのキャストが見やすくなりました。心なしか文字も濃くなったような…。

 スタート当初から、「小さすぎて読みづらい」という意見が多数あり、これを反映し、NHK大阪が変更した模様です。さすが「皆様のNHK」です。視聴者の声にきちんと向き合ってくれました。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  1. 6

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  4. 9

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 10

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々