うつ克服、感情移入…ユースケ・サンタマリアの演技の根幹
9年ぶりの連ドラ主演が決まった。51年半の歴史を持つ“昼ドラ”に代わり、4月からスタートする“オトナの土ドラ”第1作「火の粉(仮)」(東海テレビ・フジテレビ)で、狂気を秘めた元殺人犯を演じる。
無罪判決を下した元裁判官にあふれんばかりの感謝で接するが、次第に一家の周囲に不可解な事件が起こるというミステリアスなドラマだ。
バラエティーでおなじみの明るくハイテンションなユースケとは真逆の役どころ。人間の深淵を描くノワール(犯罪)連ドラで新境地を開拓か。楽しみである。
1971年、大分県大分市生まれ。本名は中山裕介。父はタクシードライバー、母は飲食店経営者。88年、両親の離婚後は母の元で育つが、離婚後も両親は連絡を取り合っていた。
中1の時に、アメリカのミュージシャン・プリンスに夢中になる。モテたい一心で、中学の時はテニス部、高校ではフェンシング部に入部したが、部員に坊主頭を強いる体育会系に馴染めず退部。結成したバンドで人気者になるが、高校卒業と同時に解散。上京して、94年、ラテンバンド「BINGO BONGO」を結成し、ボーカルとMCを担当する。リーダーから「顔も名前も地味だから、ハーフにしておこう」という理由で「ユースケ・サンタマリア」と命名された。