没後30年 永遠のアイドル岡田有希子を中森明夫氏振り返る

公開日: 更新日:

「今年は満30年の命日なので、ひとつの節目を迎えることになります」

 感慨深げに話すのは作家でアイドル評論家の中森明夫氏だ。4月8日は、岡田有希子が所属事務所「サンミュージック」(当時)がある7階建てのビル屋上から投身自殺した日。1984年に芸能界デビューし、トップアイドルの座に上り詰めたのもつかの間、2年後の86年、18歳の若さで帰らぬ人となった。

 自殺現場の四谷4丁目交差点には毎年大勢のファンが駆けつけ、持ち寄った写真の前に花を手向ける。そして、亡くなった午後0時15分に黙祷――。昨年は小雨が降りしきる中、現場近くのライブハウスから出てきた20代とおぼしき男女2人組が、岡田が初のオリコン1位を獲得した「くちびるNetwork」(松田聖子詞・坂本龍一曲)を演奏する光景が見られたという。

 毎年必ず現場を訪れ、手を合わせている中森氏。生前の岡田に会った時の印象について尋ねると「えくぼのある、はにかんだ笑顔は今でも目に焼き付いている。圧倒的な優等生でしたよね」という。


 愛知県内の厳格な家庭に育ち、中学時代の通信簿はほぼオール5。自死を選んだ理由については明らかではないが、真面目すぎる性格だったというだけに思いつめてしまったのだろうか。中森氏がこう続ける。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発