追悼ルポ 西寺郷太氏がプリンスの郷里で見た“伝説の起源”

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 死因、未発表作、そして10億ドル超といわれる遺産の行方……。4月に急逝した米人気ミュージシャン、プリンス(享年57)にまつわる報道や臆測が後を絶たない。「プリンス論」(新潮新書)の著者でノーナ・リーヴスのシンガー、西寺郷太氏(42)は今回の訃報を受け、プリンスの郷里を訪れた。実際に現地を歩いて感じたことは――。

 ◇  ◇  ◇

 米ミネソタ州の中核都市ミネアポリスの中心部から車で約30分。チャンハッセンという田舎町にプリンスのスタジオ、ライブハウス、そして自宅を兼ねた「ペイズリー・パーク」がある。

 僕は今回、プリンスが人生の多くを過ごしたミネソタを初めて訪れた。チャンハッセンは治安も良く、全米で「住みたい町ベスト3」に選ばれたこともある。同州の白人比率は85%超で(米国全州の平均は75%)、1970年代に至っては97%と突出。圧倒的な白人文化に囲まれて育ったからこそ、数少ない同世代の黒人たちが集結するチャンスがあった。

 プリンスを筆頭に、ジャム&ルイスやモーリス・デイら黒人音楽のスーパースターたちは同じ高校に通った仲。まるで日本漫画界のレジェンドを多く輩出した「トキワ荘」のように70年代のミネアポリスには若き才能が集中し、切磋琢磨し合った。そしてのちに彼らの音楽は「ミネアポリス・ファンク」と呼ばれ、世界中に伝播した。

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