追悼ルポ 西寺郷太氏がプリンスの郷里で見た“伝説の起源”

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 ペイズリー・パーク邸を訪れて驚いたのは、敷地を取り囲む金網の低さ(写真)。建物まで距離があるとはいえ、その高さは3メートルに満たず、ましてブロック塀で覆い隠すわけでもない。それにしても、彼ほど地元を愛していたアーティストは珍しい。

 今週27日に世界同時発売となるアルバム「ヒット・アンド・ラン フェーズ・ツー」のCDは、ライブ会場以外ではプリンス御用達の地元のレコード店「エレクトリック・フェイタス」のみ先行販売していた。音源はネット配信していたとはいえ、当初数カ月はミネアポリスでしか買えなかったのだ。

 生前のプリンスはバスケの試合を観戦したり、ライブ観賞したり、自転車で散歩したり、夜中のスーパーで買い物したり……かなりオープンな生活を送っていたという。

 住民らの間ではプリンスを見かけても大騒ぎしない暗黙の了解があったといわれている。プリンス主催のパーティーもペイズリー・パークで頻繁に行われていた。

 彼の熱狂的なファンでミネアポリス在住歴20年の日本人女性に話を聞いた。彼女いわく、会場が盛り上がるようにDJがプリンスの楽曲ばかりを選んでかけていたら、本人は「僕の曲ばかりかけないで」と注文をつけたこともあったそう。

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