解散と再結成で紆余曲折 よしおが今ものりおを立てるワケ

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 僕も多少、「足を引っ張ってる感」があったんで、相方がそう思うてるんならと。まあ、協議離婚みたいなもんで、90年に解散したんです。それから女性漫才師さんとコンビ組んだこともあったけど、まあシックリこん。すぐにピンに戻ったものの、仕事はない収入はない、あるのは家族と奈良に買うてあった一軒家だけ。ポツポツ入る仕事に感謝しながら嫁が頑張ってやりくりしてました。

 そしたら「もういっぺんやり直そか」いう話になってね。まあ、細木数子さんに言わせると「あんたら腐れ縁」らしいけど、94年に再結成したんです。その時ね、稽古始めから復活の初舞台までをバラエティー「11PM」(日本テレビ系)でドキュメンタリー風に流したんですが、のりおが上から目線で「全然アカンなあ」「もう無理や」とかね、キッツイ、ダメ出ししたんです。

 僕は口答えせんと平身低頭で「はいはい」言うてて視聴者にしたら「なんで、のりおは、あない偉そうなんや」と思うたかもしれへん。でも、実はあれ、のりお自身の演出やったんですわ。

「自分が悪ぅ思われてもええ。その方がメリハリつくやろ」と。デカい声で相手構わずガンガン行くのが自分のキャラやから、かめへんかめへん、言うてね。こんなことしゃべると、「いらんこと言うな!」って怒られるかも知らんけど、実はのりおはああ見えても結構、繊細で気ぃ使いなんですわ。

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