解散と再結成で紆余曲折 よしおが今ものりおを立てるワケ

公開日: 更新日:

 僕も多少、「足を引っ張ってる感」があったんで、相方がそう思うてるんならと。まあ、協議離婚みたいなもんで、90年に解散したんです。それから女性漫才師さんとコンビ組んだこともあったけど、まあシックリこん。すぐにピンに戻ったものの、仕事はない収入はない、あるのは家族と奈良に買うてあった一軒家だけ。ポツポツ入る仕事に感謝しながら嫁が頑張ってやりくりしてました。

 そしたら「もういっぺんやり直そか」いう話になってね。まあ、細木数子さんに言わせると「あんたら腐れ縁」らしいけど、94年に再結成したんです。その時ね、稽古始めから復活の初舞台までをバラエティー「11PM」(日本テレビ系)でドキュメンタリー風に流したんですが、のりおが上から目線で「全然アカンなあ」「もう無理や」とかね、キッツイ、ダメ出ししたんです。

 僕は口答えせんと平身低頭で「はいはい」言うてて視聴者にしたら「なんで、のりおは、あない偉そうなんや」と思うたかもしれへん。でも、実はあれ、のりお自身の演出やったんですわ。

「自分が悪ぅ思われてもええ。その方がメリハリつくやろ」と。デカい声で相手構わずガンガン行くのが自分のキャラやから、かめへんかめへん、言うてね。こんなことしゃべると、「いらんこと言うな!」って怒られるかも知らんけど、実はのりおはああ見えても結構、繊細で気ぃ使いなんですわ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  3. 3

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  4. 4

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

  4. 9

    “Snow Manの頭脳”阿部亮平は都立駒場高校から“独学”で上智大理工学部へ 気象予報士にも合格

  5. 10

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは