姿月あさとは詞に涙…歌い手の心境見抜く秋元康の“洞察力”

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 宝塚歌劇団「宙組」の初代トップスターとして大人気だった姿月あさとさん。退団後は実力派ボーカリストとしてクラシックからポップス、ミュージカルまで幅広く活躍中だが、もっとも大切にしている曲「夜明け」を作詞、プロデュースしてくれたのが秋元康さんだ。
 
 そのメールって、決まって深夜3時とか4時に届くんです。内容は10年12月に東京と大阪で開催した主演のディナー・ミュージカル「Actress(アクトレス)」の楽曲の歌詞。送信者は秋元康さんです。

「Actress」は秋元さんが演出、脚本を手掛けてくださったのですが、披露した8曲はすべて秋元さん作詞のオリジナル。業界屈指の多忙な方だけに、送信が深夜になるのは当然といえば当然かもしれません。

 そのミュージカルでの私は新人女優という設定でした。一曲一曲がストーリー仕立てで、演じたのは舞台に出ていく前の楽屋のシーン。初舞台を踏んで、恋をして、開演のブザーが鳴っていよいよステージへ出ていく、というお話です。

 その8曲目として最後にファクスで送られてきたのが「夜明け」でした。詞を目にして思わず涙があふれ、しばらく止まりませんでした。というのも、その詞に私の半生や考え方が凝縮され、当時所属事務所を移籍したばかりで、将来に不安を感じてもがきながらも、明るい未来を信じて歌っていた私の姿があったからです。

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