主演映画が好評 綾瀬はるか“コメディエンヌ”の本領発揮

公開日: 更新日:

 綾瀬はるか(31)が水を得た魚である。酷評の嵐が吹き荒れた昨秋公開のSFコメディー「ギャラクシー街道」(三谷幸喜監督、東宝)では綾瀬本人も見せ場に乏しく、ファンを落胆させたが、現在公開中の映画「高台家の人々」(土方政人監督、東宝)では、名コメディエンヌの本領を発揮。妄想好きのいまいちパッとしない主人公を好演しているのだ。

 綾瀬演じる妄想癖のある30歳OLと、テレパシー能力のあるエリート社員(斎藤工)が繰り広げるドタバタラブコメディー。女性コミック誌「YOU」で連載中の同名漫画の実写版と聞くと尻込みするオジサンもいるだろうが、話も展開もオーソドックスだ。

「綾瀬はるかがとにかく生き生きとしている。演技ではなく、地ではないかと思うぐらい、主人公の天然ボケでいじられキャラがハマっている。作品全体の評価としても、物語の肝となる妄想の描写をパラパラ漫画を見ているような演出を施し、作り手がうまく遊んでいた。追われる毎日の中で、妄想を膨らませる楽しさを思い出させてくれる作品になっていると思いますね」(映画評論家の秋本鉄次氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮