芝翫は主役でも影薄く…今も“スター主義”健在の歌舞伎界

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 舞台の「石川五右衛門」は09年が初演で、昨年1月に前半を短くして続きを足すかたちで再演され、今回の博多版では、さらにまた続きが足された。ただ全体の上演時間はむしろ短くなっているので、前半はかなり略され、ショー的に見せ場が続く。その意味では先月の新橋演舞場での愛之助の「五右衛門」と傾向は似ている。どちらもスター俳優が主演の前提で作られた新作だ。

 映画やテレビドラマでは数字が取れるスター俳優は少なくなった。歌舞伎のみが、いまだにスター主義が健在だ。

(作家・中川右介)

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