著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

女が嫌いな女1位…和田アキ子はなぜバッシングされるのか

公開日: 更新日:

 和田アキ子(66)が「紅白」に落選。蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。賛否両論あれ、これだけの騒動になるのも和田が大物たる証明だろう。40回目の節目の出場だっただけに、本人の落胆ぶりも伝わっているが、NHKは「総合的な判断」と漠然とした落選理由。近年、和田は「紅白」に選ばれるたびにバッシングを受けていた。

「ヒット曲がない」「事務所のゴリ押し」などが主な非難だが、ヒット曲なく選ばれる歌手は他にもいる。だが、非難されるのは和田だけ。和田は歌手である。毎年、新曲も出しているが、いまだに昔の「笑って許して」「あの鐘を鳴らすのはあなた」が代表的なヒット曲で、「紅白」でもこの2曲をよく歌っていた。

 それでも和田にはタレントとしての顔がある。今も主にタレントとして活躍している。若い人のなかには「タレント」と思っている人もいる。なのに「紅白」には必ず選ばれる。「この人、なんで選ばれるの」と若い人が違和感を覚えるのも道理。毎年選ばれることで、やがてバッシングにつながった。芸能人のマルチ才能は珍しくないが、両立できて初めて評価される。客観的に見て軸足をタレントに置いている和田。タレント活動が増えるほど歌手としての存在感は薄れていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋