公開中の映画「フレンチ・ラン」 金正男殺害の手口と酷似

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 実はこの映画、原題は「フランス革命記念日」で、犯罪集団がその7月14日にテロを起こしてパリを制圧しようとたくらむ設定。ところが本国での公開翌日となる16年7月14日、実際にフランス南部ニースで花火見物客にトラックが突っ込むテロ事件が起き、フランス国内を震撼させた“いわくつき”だ。こうした映画と現実のシンクロ現象について前出の前田氏が解説する。

「『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93年)の内容がその後に起きた地下鉄サリン事件や9・11に酷似しているなど、こうしたケースは時折見られます。映画は製作に数年かかるのが普通で、公開時に陳腐化しないよう、製作陣は全力で“起こり得る未来”をリサーチして脚本に生かそうとします。米国映画などは政権に近い人物に意見を聞くことも多いため、“予言”が当たることも少なくない」

 現実が先か、フィクションが先か。まさに事実は小説よりも奇なり、である。

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