低視聴率も高評価 ドラマ「カルテット」は歴史を変えるか

公開日: 更新日:

 21日最終回を迎えた「カルテット」(TBS系)は、不思議なドラマだった。

 その日の放送終了直後から公式ツイッターには称賛のコメントが次々と書きこまれ、カレンダーや時計が展開とずれていたときは、その謎解きでネットは大いに盛り上がっていた(実際は制作側の単純なミス)。話題性は十分だったのだ。

 それでも視聴率は低空飛行を続け、最終回直前までの平均は8・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。社会現象となった「逃げ恥」と同じ枠だったにもかかわらず、初回から2ケタに届かなかった。ギャップが大きいのである。

 コラムニストの桧山珠美氏は、「間違いなく今期のドラマでナンバーワン。話題になった“時間のミス”は、間違いを指摘できるほど繰り返し見た人たちがいたということです。ただ、坂元裕二さんの脚本は『最高の離婚』などもそうでしたが、あまり大衆受けしません。『カルテット』も、まったく見ていない人に面白さを伝えるのが難しい作品です。『逃げ恥』のように“ダンス”とか“ガッキーが可愛い”とか、分かりやすいキーワードがない。ミーハーを排除してしまうようなところがある」と言う。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議