批評家が厳選 ゴールデンウィークに見たい“新旧映画DVD”

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■レッド・ドーン

 攻防といえば、現在日本近海では北朝鮮と米国が一触即発。だが映画「レッド・ドーン」(12年、米国)の中では、すでに両国は全面戦争。84年の「若き勇者たち」のリメークで、米国本土を電撃占領する敵国がソ連から北朝鮮へと変更されたので、今みたら緊張感は倍増だ。奇想天外な戦術で攻めてくる北朝鮮兵に世界最強の米軍が翻弄される衝撃の展開、そしてラスト。どうか戦争は、画面の中だけにしてもらいたい。

■パージ:大統領令

 良くも悪くもこうして世界中の注目を集めるトランプ米大統領だが、公開中のスリラー「パージ:大統領令」の予言的内容がまたスゴい。主人公は、年に一晩だけ殺人を含む全犯罪が合法となる「パージ法」が施行された米国で、その廃止を訴える女性大統領候補。そして投票日直前のパージの夜。対立する極右候補陣営がついに彼女を殺害すべく襲いかかる。極端な世界設定とはいえ、メキシコ移民らに守られながらの逃亡劇など実にアイロニカルで社会批判的。安全保障や治安維持の美名のもとに極端な政策が推進される世界を、トランプ政権誕生前に警告した慧眼ぶりも本国で高く評価されている。

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