ソフトBの首位独走にパ球団ため息…故障者続出&采配ミスの“ハンデ”付きでも揺らがぬ巨大戦力
いつの間にやら独走気配である。
13日に西武を破り、もっか6連勝中の首位ソフトバンク。この日は初回に打者一巡、一挙5点の猛攻で、西武を圧倒した。
2位日本ハムとは4ゲーム差。マジック点灯も目前だが、序盤から独走してリーグVを果たした昨季と異なり、今季は順風満帆だったわけではない。
球団史上初となる本拠地での開幕3連敗でスタートすると、4月早々に最下位転落。5月1日は今季最多の借金7を抱えた。
昨季から大失速した最大の要因は故障者の続出だ。オープン戦で三塁のレギュラー栗原が離脱したのがケチのつき始め。開幕直後に近藤、柳田、正木の主力が相次いで負傷し、その後も今宮、周東と負の連鎖が止まらない。中軸打者で無事なのは山川だけ、という時期もあったほどだ。
さらに年俸10億円のストッパー、オスナが大誤算。3勝1敗9セーブ、防御率4.32で、6月中旬に二軍落ちした。
「昨季後半からボールの力が目に見えて落ちていましたからね。1敗だが防御率が示すように、セーブ失敗で同点に追いつかれたことが4回。失敗続きで守護神を剥奪され、さらに敗戦処理でも失点し、登録抹消となった。実績もあって高年俸とあって小久保監督もなかなか決断できなかったのかもしれないが、判断の遅さがチーム状態悪化を招いたことも一因でしょう」(球団OB)