假屋崎氏も絶賛 映画「花戦さ」堅調の裏に2つのブーム

公開日: 更新日:

 意外や意外、野村萬斎(51)主演の時代劇エンターテインメント「花戦さ」(東映)が堅調な動きを見せている。公開4週目にしてランキング7位。スリリングな展開を見せる犯罪サスペンス「22年目の告白 私が殺人犯です」やディズニーの「美女と野獣」、人気ドラマの続編「昼顔」といった多種多様な作品が並ぶなか、大健闘である。

 なぜウケているのか。主人公は戦国時代に実在した花僧・池坊専好なる人物で、華道の家元。池坊の当主だけにその世界では有名だが、お世辞にもメジャーとはいえない。織田信長や豊臣秀吉といった時の権力者の乱心に草花をもって仇討ちするストーリーで、時代劇の醍醐味である殺陣のシーンはほぼ皆無だ。

 しかし、「今夏公開の『関ヶ原』をはじめとする王道の大作時代劇がある一方で、チャンバラや殺陣の少ない作品もここ数年の時代劇の潮流のひとつ。日本人の心を投影させた文化や伝統を題材に扱い、人間ドラマに重きを置いた作品は、一定層の観客から支持される邦画の新機軸として評価したい」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)

■假屋崎氏のお気に入りシーンは?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲