ローラは契約問題が泥沼化 芸能界“ご恩と奉公”の封建力学

公開日: 更新日:

 こうした問題が相次ぐのは、タレント側の権利意識の芽生えや働き方改革の影響との指摘もある一方で、前出の城下氏はこう続ける。

「契約や権利関係が取り沙汰されるようになったのは最近で、ひと昔前まで、事務所とタレントは利害の一致する身内との考えが多かったように思います。最近トラブルになるタレントさんは、ご自身の稼ぎを事務所に持っていかれていると思っているのでしょう。しかし、事務所側から見ると、タレントに付くマネジャーなど専従スタッフの人件費などは年間で2000万円はかかる。そうした縁の下の力持ちがいるからこそ、タレントは仕事ができるわけで、この認識の違い、ギャップをみると、タレントさんに何事か耳打ちする人がいるのかも知れないと思ってしまいます」

 21世紀になっても「ご恩と奉公」という封建制が一部でまかり通る日本の芸能界。反旗を翻したタレントたちはムラ社会への挑戦者か、はたまたカネに目がくらんだ忘恩の徒か。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々