著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

長嶋茂雄<前編>たけしさん誘っておいて「誰かとゴルフ?」

公開日: 更新日:

 いきなり個人的な話で恐縮だが、私の父は自動車販売網を経営・運営していた。父は酒も女性にも興味のない仕事人間で趣味はゴルフと読売巨人軍のタニマチ(ひいき筋)だった。いつのまにか巨人軍のベンチにも出入りするようになり、私が自宅に帰ると居間で往年の名選手の高田さんと堀内さんが父や母と談笑しながらウイスキーを飲んでいた時には驚くどころの話ではなかった。

 そんな父が、軽井沢に長嶋茂雄さんとゴルフの1泊旅行に出た時の話である。早朝、一緒に上野駅を出発し、昼過ぎからゴルフ。一緒に野天風呂に入り、翌朝同じ列車に乗って上野駅で別れた。その日の夕方、父は名物のドラ焼きをたっぷり2袋提げて試合前のベンチにお礼に行くと長嶋さんは、

「どこかでお会いしましたっけね? どちらさまでしたっけ? お菓子、ありがたくみんなでいただきますね」

 と言って奥に行ってしまったそうである。父はズッコケそうになりながら東京ドームをあとにした。

 そんな逸話が山ほどある長嶋さんを自分の番組「たけし・さんまの世界超偉人伝説」でも扱った。ビートたけしさんが語ってくれた謹慎生活時代のエピソードも凄かった。なんと長嶋さん本人から電話がかかってきた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…