石川敏男さん<2>週刊誌記者の頃に大出俊に水をかけられた

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 月給10万円につられて、石川さんは「女性セブン」(小学館)の専属記者に転身する。1971年、25歳の頃のことだ。

「まじめに原稿を書くと、1カ月に10万円にはなった。松竹の頃に見聞きしたエピソードを書いて関係がこじれた人もいましたが、週刊誌記者になったことですてきな出会いも生まれました。かけ出しの鳥羽一郎さんや山本譲二さんを雑誌で紹介してその後も付き合っていますし、前川清さんも貴重な友人のひとりです」

 記者とタレントが持ちつ持たれつの関係を築いていた時代。SNSで情報が拡散する今とは違って石川さんは親しい仲のタレントには仁義を通したし、時には是々非々で論じたという。

「でもね、二枚目俳優の大出俊さんは怒らせてしまった。交際女性について話を聞こうと自宅へ伺ったのですが、ドアが開いたと思ったら洗面器で水をバサッとかけられました。ピンポンピンポンと、あんまり鳴らし過ぎたかなぁ……」

 フリー記者になって1年後、ライバル誌である「週刊女性」を発行する主婦と生活社に正社員として入社した。

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