先代円楽が熟考した「世の中で一番バカバカしい言葉」とは

公開日: 更新日:

「父親を反面教師にしてるんですかね。とっても真面目で、真摯に落語に取り組んでます」

 円楽の没後、王楽は好楽一門になった。孫弟子を含めて総勢15人の大所帯である。演芸専門誌に一門が取り上げられた際、「落語界でも随一の仲の良さを誇る、宴会好きなおもてなし一門」と紹介された。

「1番弟子の好太郎、2番弟子の兼好。2人ともよくやってると思います。決してひいき目でなく」

 特に近年では兼好(1998年入門)の活躍がめざましい。大きなホールでの落語会で、春風亭一之輔、桃月庵白酒、立川生志ら他団体の売れっ子落語家と共演して引けを取らない。

「会津若松出身で、入門前は魚河岸で働いてました。配達に使ってたバイクに乗って入門志願に来ましたから。聞いたら、28歳で結婚してると言う。すぐ奥さんに確認しましたよ。本当に落語家になるのを許したのかって。すると、『どうしてもなりたいと言ってますからお願いします』と答えたので弟子にしました。先輩の前座は皆年下なのに、よく務めました。会津なまりをたちまち克服して、とにかく噺を覚えるのが早い。10年で真打ちにしました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」