24年ぶり上演も…現代の歌舞伎で幽霊モノは通用しないのか

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「野晒悟助」は河竹黙阿弥が五代目菊五郎のために書いたもので、先月の「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」もそうだから、菊五郎は2カ月続けて先祖にゆかりの役を演じた。「弁天」は名作中の名作だが、それと比べると、「野晒悟助」はストーリーが単調で、菊五郎演じる侠客のカッコよさを見せるための芝居で、その目的は達せられている。いずれ演じるであろう菊之助に手本を示すための上演だろう。

 夜の部の「巷談宵宮雨」は、宇野信夫が昭和10(1935)年に六代目菊五郎のために書いたものだ。六代目の芸は息子七代目梅幸、芸養子二代目松緑、女婿十七代目勘三郎の3人が継承したが、「巷談宵宮雨」は勘三郎だけが何度も演じた。いずれは18代目勘三郎も演じたであろうが、亡くなってしまった。今回は義理の弟である中村芝翫(写真)が初役でつとめた。芝翫の父・七代目芝翫は若い頃に六代目菊五郎のもとで修業していたので、そういうつながりもある。初役なのに、自分のものにしていた。

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