片岡たまき
著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

ツアーにこだわり…衣装50着&靴20足を特注コンテナで輸送

公開日: 更新日:

 ライブ半ば、チャボがメインボーカルを取り、その間に清志郎は衣装替えをするのもお決まり。

「清志郎さんの脱いだ衣装は、絞るとしたたり落ちるほどの汗。ステージで走り回り、シャウトし、サウナ状態なのでしょう。駆け足で楽屋に戻ってきて開口一番、『あっつい!』と言う。息は荒いですが、不思議にコーフン度は高くないんですね。ステージの熱狂ぶりとのギャップに、最初のうちは慣れなかった。着替えは7、8分でしょうか、脱いで着て、鼻をかんで、メークを直して。下着を替えることもありましたね。私の前ですが大丈夫、バスタオル巻いてますから(笑い)。……こう言うと、きっと清志郎さんは、『おまえのために巻いてんじゃないの!』と笑わせますね」

 衣装はコンポラスーツのアレンジ、コスチュームアーティストの創作、テーラー職人の風変わりなスーツ、ブランドものなど、2、3年おきに変化していった。

 シューズもオーダーメードからジョギングシューズやブーツ。いつの時代もド派手さが底に流れる。「コンテンポラリースーツ」に落ち着いたのは、2000年を越えたあたり。片岡さんの前任者が、コンポラ専門店「テーラーKブラザーズ」を見つけて、福生まで清志郎と自転車で訪ねたのが始まり。片岡さんは2004年から衣装係を引き継ぎ、再び携わった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗