唐沢寿明「ハラスメントゲーム」 ドラマ界の傾向に一石も

公開日: 更新日:

 視聴率は初回5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、2話目は微増の5.5%と、決して高視聴率とはいえないのに、評価が圧倒的に高いのが唐沢寿明主演「ハラスメントゲーム」だ。テレビ東京が「働く人のための連続ドラマ」と銘打って、今春からスタートさせたドラマ枠「ドラマBiz」の3作目に当たる。

 ネットの感想は「演技に引き込まれて夢中で見た」「結末で泣けた」「唐沢寿明の代表作になりそう」など、大絶賛が多数。ついにはテレビ東京の社長までが、定例会見で「皆さんにご覧になることをお勧めするドラマです。私も社長として、勉強になる」と言及したほど。

「視聴者やテレ東社長を感動させたのは、おそらく第1話のラスト。傘下のスーパーで起きた異物混入事件で唐沢が下した結論でしょう」と話すのはテレビ東京関係者。

 ネタバレになるが、犯人はかつて店長に注意されたことを逆恨みした社員。その社員に対し唐沢は「(店長が注意したのは)あなたのようなクズ中のクズを見捨てず育てようとしたからです。間違っているのに注意すらしないことを『見殺し』と言う。その方がよほど残酷で、無慈悲なパワハラなんだ」と啖呵を切る。しかも、唐沢は、「今回は被害も出ていない。僕がのみ込めば会社は守れる」と、社長に真相を報告しなかった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾