クロキタダユキ
著者のコラム一覧
クロキタダユキ

「ワン・フロム・ザ・ハート」(1982年、米国)

公開日: 更新日:

 ベタな話ほど意外と味わい深かったりする。倦怠期を迎えたカップルが大ゲンカして、それぞれ別のパートナーを求めるが、最後は元サヤに。そんなベタベタな恋愛劇を撮ったのが、巨匠コッポラなのだ。

 冴えない男を演じるのがピッタリのフレデリック・フォレストは、廃車置き場でサーカスの美女役のナスターシャ・キンスキーと浮気する。女が曲芸を披露すると、山積みの廃車が一斉にクラクションを鳴らすシーンは、疲れ果てた男でも美女を目の前にすると元気になることを暗示するのか。めちゃ笑える。

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」と立て続けに大作を発表した巨匠は、重圧を発散するかのようにスケベオヤジ的な妄想を随所にちりばめている。全身タイツ姿のナスターシャがカクテルグラスの中で踊る姿は、そんな妄想そのもの。きらびやかな映像とともに、気だるいジャズが男女の心理をいい感じに映し出している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神藤浪に二軍調整はもう不要…ドラ2伊藤の活躍が追い風

  2. 2

    福山雅治はNHK出演も語らず 自身の“家族の物語”は謎だらけ

  3. 3

    菅田将暉がミスキャスト?「コントが始まる」低迷の元凶

  4. 4

    石田純一は“枕営業”迫られた…衝撃の未遂体験と告白の影響

  5. 5

    ワクチン接種後19人死亡の衝撃 基礎疾患のない26歳女性も

  6. 6

    近藤真彦の非常識発言で明確に…ジャニーズ事務所の課題

  7. 7

    菅田将暉「コントが始まる」低視聴率発進となった理由2つ

  8. 8

    紗栄子は魔性の女…17歳アーティストYOSHIを骨抜きにした

  9. 9

    日本がワクチン後進国になってしまった「3つの理由」

  10. 10

    芸能界で話題もちきり“五輪中止論” たけしがスルーの背景

もっと見る