“飛び道具”はもう使えない 新元号の紅白に早くも不安材料

公開日: 更新日:

■テレ東「年忘れ」が民放2位の意味

 そのテレ東の「年忘れにっぽんの歌」は紅白の裏で視聴率8.1%(関西地区は5.8%)を獲得。紅白には不出場の和田アキ子が「古い日記」を歌い、小林幸子、細川たかし、前川清八代亜紀らが歌うステージは、かつて見た紅白の黄金時代を彷彿とさせるからこそ、日本テレビ系「ガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!」に次ぐ民放2位の数字を記録したといえるだろう。

 別の民放関係者はこう言う。

「テレ東の『年忘れ』は演歌勢の出演が減った紅白の受け皿的な役割以上の番組になりつつあるが、落ちるところまで落ちた紅白が、平成最後に再び高視聴率を取れたのは民放がだらしないという側面も大きい。『ガキの使い』といいフジの格闘技といい、もう何年もワンパターン。打倒紅白の気概は年々薄まっている」

 もはやコンセプトが形骸化したNHK紅白。平成最後はサブちゃんとサザンとユーミンという“飛び道具”に救われたが、もう同じ手は使えない。次回は新元号で最初の紅白。抜本的改革がなければ、チコちゃんに叱られる程度では済まない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー