過去に戻れても…「おニャン子はやりません。違う人生を」

公開日: 更新日:

 テレビではAKBに乃木坂、欅坂とたくさんのアイドルグループが活躍し、またNGT48の問題が大きく取り上げられたりしている。いつの時代も、形こそ違えど、アイドルがいる。

 過去に戻れるとしたら、もう一度おニャン子になりたいか。そう聞かれることがある。

「やりません。おニャン子としては十分やりきったから。違う人生を歩んでみたい」

 笑顔で答える。

 普通の人生ではできないような経験をさせてもらった。ありがたいけれど、ごくごく普通の大学生活、就職、お見合い、コンパも経験してみたかった。もし、もう一度人生を送るなら、同じことの繰り返しだけは嫌だ。結婚もしないかも。いやいや、子だくさんの肝っ玉母ちゃんは悪くない。世界を放浪するバックパッカー、銀座の夜の蝶、小説家、宮大工もありかもしれない。

 それでも、振り返れば、過去はあたたかい。スマホもネットもなかった80年代。本当に良い時代だったと思う。世界も日本も、私も元気だった。良妻賢母になるんだと、まだ見ぬ娘の着物を縫うつもりだった少女時代、お金も時間も刺激も、もっともっとと求めた20代。30代になっても落ち着くことはなかったけれど、40代になるときは、年齢が重く感じられ、ちょっと立ち止まったものだ。50の坂となると余裕が生まれ、いろんなことに感謝できるようになるのだから不思議である。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪