著者のコラム一覧
小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

夏目三久の丁寧なあいさつと喜怒哀楽を伝える表情に感心

公開日: 更新日:

診断結果は…【良】

 MC夏目三久の「おはようございます。今日も朝早くから見ていただき、ありがとうございます」で始まり、「今日も見ていただき、ありがとうございました。また、明日お会いしましょう」で終了するTBS系「あさチャン!」。MCの挨拶がここまで丁寧かつ気持ち良く感じる番組はほとんどない。基本がいかに大事かということだ。

 声質が番組に安定感を与え、かゆいところに気配りできるその進行が番組支持に貢献している。例えば、元サッカー日本代表DFの中沢佑二が番組に初めて登場した、先月28日。夏目は「すごくいい匂いがする」と言いながら中沢を迎えた。「香水をつけている」と答えた中沢に、欲を言えばどんな匂いか具体的に聞いて欲しかったが、それでも、そんなやりとりが視聴者の想像力を刺激したのは間違いない。

 同27日、墨田区の水族館でマゼランペンギンの赤ちゃんが誕生、名前を募集しているというニュースではVTR映像が出なかった。夏目はすぐ「ごめんなさい。映像があると思ったんですが、静止画でした」と謝った。これでスムーズに次に移ることができた。これもMCの基本だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ