笑福亭瓶二さん 太郎くんを落とし鶴瓶師匠から禁酒令を…

笑福亭瓶二さん（Ｃ）日刊ゲンダイ

　その翌朝、禁酒令をくらってしまいました。修業時代、僕は師匠の家の近くに住み、毎日、朝と夜のご飯を師匠の家でいただいていたのに、その朝は飲み過ぎで８時の朝食にうかがえず、お昼ぐらいまで寝てしまったんです。そしたら、師匠に「飲んで調子にのってもかめへんけど、次の日に『ごめんなさい』みたいな顔して、いつもより早く起きるとかせんとあかんのちゃうか」と。師匠が叱る時は怒鳴るんやなしに、こんこんと言うて聞かせるんです。

■お許しが出たその後に飲み過ぎて二日酔い

　禁酒令、ちゃんと守りましたよ。バレたら怖いんで。師匠は「アホはしゃあない、でも、ズルはあかん」という人。普段からちょっと顔が赤いんで月に何回か、朝、「飲んでないやろな。ハ～ッと息吐いてみぃ」と抜き打ち検査をされていました。

　入門から３年後の年明けの日、師匠から「今日から飲んでええわ」とお許しが出たらその夜、早速飲み過ぎてしまい、翌朝は二日酔い。師匠に挨拶に行ったら「もう、気ぃつけや。おまえがソンするで」と諭されました。