著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

2部制に特別編 詐欺もどきなドラマの“引っかけ”にゲンナリ

公開日: 更新日:

 今期は福山雅治主演「集団左遷!!」(TBS系)や、松坂桃季&山本美月主演「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)。2クールの「あなたの番です」(日本テレビ系)も16日までが第1章で、23日の特別編を挟んで30日からは第2章・反撃編が始まる。スタートする際、そんな話はみじんもなかったような気がするが……。妻役の原田知世が亡くなり、田中圭と新たに入居する横浜流星がバディーを組んで犯人を追及するとか。

 秋元康の企画で、鳴り物入りでスタートした割には視聴率はもうひとつだったので女子に人気の横浜流星を投入したのか。

 最初から主役2人、2部制ですと宣言していた「いだてん~東京オリムピック噺~」もいよいよ30日から阿部サダヲに主演が移る。いよいよ知る人も多い東京オリンピックの話になるので、ここで視聴者の心をがっちりとつかめば視聴率のV字回復も夢ではない。NHKにとってこれでダメなら後がない、最後の砦だ。

■最終回といいながら次週も放送…


 最後。終わる終わると言いながら終わらないドラマ。フジ系月9の「ラジエーションハウス」は17日に最終回を見届けたはずだったが、24日にもまた「ラジエーションハウス『特別編』~旅立ち~」が放送された。内容は番外編、スピンオフのようなもので最初からそう言っておくれという感じ。1年後に放送するならまだしも翌週は紛らわしい。フジにしては評判が良かったから急に色気を出して作ったのか? あるいは映画化を視野に入れてのこと? そんなものに2時間も付き合わされてうんざりだ。

 吉本の芸人らが詐欺グループのパーティーでお金をもらっていて大騒ぎだが、テレビも詐欺みたいなドラマの放送のやり方は即刻中止すべし。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所