人斬りから妖艶なベビーシッターに 大野拓朗の怪演が話題

公開日: 更新日:

「女装した男性が主人公を演じるドラマといえば、確かに『家政夫のミタゾノ』が代表的ですが、前クールでは、日本テレビ系で古田新太が女装の教師を演じた『俺のスカート、どこ行った?』も放送されました。ミタゾノは家族の再生、俺のスカートは学校教育、ギンは子育てがテーマです。扱っている内容も違えば、描き方も違い、類似要素は主人公が女装家というだけ。そこだけにスポットを当てて『パクリ』だの『不憫だ』というのは無理があります」(ドラマ制作関係者)

■「家政夫のミタゾノ」とソックリという指摘も

 ドラマ初回は、近所ではイクメンとして知られる夫が実は全く育児を手伝わず、育児ノイローゼ直前まで追い込まれた妻の元にギンが派遣されるところから始まる。お試し期間の一週間の間に、ギンが赤ちゃんの面倒だけでなく、夫婦間の溝もコーチングしながら改善していく様が描かれた。重いテーマと真正面から向き合い、説得力を持って物語が進んでいくが、暗くならないようにコメディーの要素もあり、見どころたっぷりだった。

「その中でも特に大野の演技は注目です。説明されなければ女性にしか見えないし、美しいだけじゃなく色気もある。しかも、英国仕込みという触れ込み通りの気品が立ち居振る舞いに現れています。ドラマの途中で唐突に、出演者全員が歌って踊るシーンもありますが、まるでハリウッド映画の『ララランド』や宝塚歌劇団のようで、楽しい。大野の歌も踊りも完璧です。大野はもともとカメレオン俳優としての評価も高く、様々な役柄を演じてきましたが、このギン役で新たな境地を開いたと思います」(芸能ライター・弘世一紀氏)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発