著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

芸能事務所に忖度するテレビ局は考え直す時期にきている

公開日: 更新日:

 吉本興業のお家騒動の陰に隠れてしまったが、芸能界全体に影響しかねない案件があった。きっかけは7月17日のNHKのニュース速報だった。「元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意 公正取引委」のテロップが流れた。

 速報するほどの大きなニュースではないと思うが、最近のNHKは民放並みに関心度の高いニュースは芸能でもトップ扱いする時代。それほどの関心事だとの判断だろう。ジャニーズは即座に「圧力をかけた事実はない」と対応。民放各局も同調するように圧力を否定したが、公正取引委員会が潜行下に調査していた結果、直接圧力はなかったものの恐れがあったとして注意にとどまった事実があったのは明白。確かに2年前にジャニーズ独立以後、草彅剛稲垣吾郎香取慎吾の3人は地上波の番組が次第に終了。地上波から3人の姿は消えていた。

「各局にも『なぜ3人を使わない』といった抗議もあり、視聴者の大半も不自然に映っていた。局内でも『おかしい』と思っている人も少なくない。民放に“襟を正して欲しい”との意図から公取やNHKに協力したとの見方です」(テレビ関係者)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因