韓国ドラマのリメイク版が日本でヒットしない決定的な理由

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 14年に韓国で放送され、社会現象となったドラマ「ミセン-未生-」(ケーブルチャンネル)を原作にした「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ系)が16年に放送された時もダメだった。人気絶頂のHey!Say!JUMPの中島裕翔(26)を主演に持ってきたにもかかわらず、視聴率は6%台に終わった。

 原作はリストラや女性の社会進出など、社会問題を忠実に再現した設定や、説得力のあるセリフが満載の重厚な社会派ドラマだったのに、日本でのリメイク版は演出が悪かったのか、視聴者の気持ちを全く掴むことができず、薄っぺらい恋愛ドラマ仕様に仕上がってしまったことが敗因だろう。

■社会的背景も違う

 そして、先ほども述べたが「ごめん、愛してる」は、親に捨てられたストリートチルドレンの悲哀物語だが、日本では、韓国に比べ、海外に養子に出される子どもの数は圧倒的に少なく、社会的にも話題に上がらない。一方、韓国では、養子に出される子どもの数は多く、その数は約20万人と言われている。その社会的背景の違いにより、日本の視聴者は感情移入ができなかったのではないだろうか。

 やはり、シナリオをリメイクしただけでは視聴者の共感は得られない。役者の演技力、ドラマの演出、様々なものが複合的にマッチしてこそ、大ヒットに結びつくのだ。

(フリージャーナリスト・松庭直)

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