著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

メガネは目線の邪魔になる…落語家も見た目は大切なんです

公開日: 更新日:

 8月も間もなく終わりですね。もう20年若かったらナイトプールに行けたのになぁと感傷的な気分の46歳、三遊亭鬼丸です。

 8月が終わると芸人の着物も夏物から秋冬物に替わります。夏物は絽(ろ)といい、薄手で涼しげな生地なんですが、実際着ている方はそんなに涼しくない着物なんです。まぁ見た目でお客さまには涼しげな感じを味わってもらう趣向ですね。

 見た目といえば、我々は身だしなみは当たり前ですが、他にも落語の邪魔にならないようにいろいろ気を使ってるんですよ。落語というのは見ている皆さんに想像しながら見ていただく芸なので、その想像力を邪魔しないように黒紋付きや地味な着物を選んだり、前髪を上にあげておでこを出したり日焼けしないように気を付けたり。メガネは目線で表現する場合に邪魔になるのでかけなかったり。なかには腕の毛が濃いからと脱毛したり。

 会場もできるだけシンプルな方が見やすいですよね。座布団とマイク、めくり(名前)以外は必要なくて、たまに横に大きな花瓶で花なんか飾ってあると下げてもらったりしてます。金屏風も黒紋付きが映えるようになのか、照明が弱かった時代のなごりなのかはわかりませんが、後ろの奥行きがある場合は見づらいので一定の効果はありますよね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?