映画「宮本から君へ」池松壮亮の血と涙のエネルギーが圧巻

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 体格も腕力もケタ違いの“怪物”相手に、何度殴られて地べたに這いつくばっても、叫びながら立ち向かっていくヨレヨレの宮本。容赦ないパンチの嵐に出血多量、顔は変形……そんな宮本を演じた池松は、これまで物静かな役が多かったが、凄まじいケンカシーンは、体力と気力を尽くして挑んだという。役に没頭するあまり、前歯を折られるシーンでは、自ら自分の歯を抜こうとして周囲に止められたほどなんだとか。

 一方、私生活では新婚の蒼井も、体当たりの激しいシーンの連続だ。白くて細い裸体、ショッキングな陣痛シーンも演じている。脇を固めるピエール瀧佐藤二朗井浦新、一ノ瀬ワタルなどの共演者も、これまた熱くてハイテンション。凄まじいエネルギーがあふれ出す映画になっている。

 愚直で、しかも不器用で暑苦しいけど、気持ちだけは一途で真っすぐ。要領がよく、小ぎれいでスマートな若者が多い昨今では、宮本みたいなアナクロタイプは手に負えない、言わば“絶滅危惧種”だ。部下に持ったら、さぞ大変だろう。こいつ、どうする?

(荒木久文=日本映画ペンクラブ会員、報知映画賞選考委員)

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