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三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

芸能人の薬物逮捕報道に思う…お酒じゃダメなんですかね?

公開日: 更新日:

 芸能人がまたまた薬物で逮捕されましたね。でもミュージシャン、俳優、女優と逮捕されてますが芸人って意外といませんよね。何でですかねぇ。戦後まもない演芸界ではヒロポン中毒の師匠が結構いたらしいんですけどね。仕事のストレス、プレッシャー、疲れを吹き飛ばすためと薬物使用の理由付けはいくらでもありますし、芸人もストレス、プレッシャー、疲れはありそうなのに。

 ただミュージシャンのプレッシャーは大きいでしょうねぇ。動いてるお金が大きいでしょうし、ヒット曲出したあともずっとヒットさせなければ周りのスタッフたちも困ってしまいます。ハイになった方がいい演奏ができる? いい作曲ができる? でもクスリを使わなくてもヒット曲を量産してるミュージシャンの方が多いですしね。何万人もの観客から称賛される瞬間なんてどんな薬物よりも気持ちいいし快感でしょうに。

 先週末、居酒屋で同期の芸人5人で飲んでるときになんで落語家がクスリやらないか話してて、そのうちの一人が高座でウケてるからじゃない? って言ってたのが印象的でした。じゃあいつもウケない○○兄さんはシャブ中じゃなきゃおかしいだろっ! なんていいながら。でもそれは少しあるのかも知れませんね。ウケてるときの高揚感、気持ちよさは芸人にしかわからない脳内麻薬です。笑いにはウソがないのでウケてるお客を疑う必要もありませんし。ただし芸人だって上に行けば行くほどプレッシャーやストレスは想像以上なんでしょう。才能の枯渇は恐怖でしょうね。それに精神力で打ち勝ってきた人しか上に行けない、残れない世界ですからクスリに頼らなくても生きていけるんでしょうね。

 しかし毎度思うんですけどお酒じゃダメなんですかね? 私なんてお酒飲んだらだいたい忘れてリフレッシュできてる気がしますよ。……あれっ!? というより上に行ってないからプレッシャーやストレスがまだまだ足りないんでしょうか。スミマセン。

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