テレ東の番組で司会の山城新伍とつかみ合いの喧嘩になって

公開日: 更新日:

 ビートたけしは俺より1つ年下なんだけど、芸歴は俺のほうがずっと長いから、俺のことを「兄さん」と呼んでくれる。

 その時俺がやってた「青春コンビ」のネタは、鼻でたばこを吸って口からプハーッと煙を出して、「いけねえ、日本人だからもう1本」なんて、今度は両方の鼻で同時にたばこを吸ったりするやつでさ。それから、柔軟体操だなんていって、客席の椅子の上を跳び回ったりするネタさ。客イジリなんてレベルのもんじゃないよ(笑い)。

 会場はバカ受けなんだけど、後にたけしはラジオで「受けてるって噂を聞いて見に行ったら、ムチャクチャでさ。あんなの劇場でやるネタじゃないよ。それで俺はこれ以上のことができるだろって自信がついたんだ」なんてしゃべってた。だから俺はつまり、たけしの師匠なんだな。反面教師だけど(笑い)。もちろん彼の本当の師匠は、フランス座の深見千三郎さんだけどな。

 今は世界の北野武だけど、もともとツービートになる前のたけしは無口で暗い感じでさ。フランス座のエレベーターボーイをやりながら、1階でお客を待っている間に、深見さんに習ったタップダンスを黙々と練習していたよ。それから、そば屋でもどこでも、いつも古本屋で買った文庫本をジーッと読んでるんだ。勉強家だったんだろうね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去