テレ東の番組で司会の山城新伍とつかみ合いの喧嘩になって

公開日: 更新日:

 ビートたけしは俺より1つ年下なんだけど、芸歴は俺のほうがずっと長いから、俺のことを「兄さん」と呼んでくれる。

 その時俺がやってた「青春コンビ」のネタは、鼻でたばこを吸って口からプハーッと煙を出して、「いけねえ、日本人だからもう1本」なんて、今度は両方の鼻で同時にたばこを吸ったりするやつでさ。それから、柔軟体操だなんていって、客席の椅子の上を跳び回ったりするネタさ。客イジリなんてレベルのもんじゃないよ(笑い)。

 会場はバカ受けなんだけど、後にたけしはラジオで「受けてるって噂を聞いて見に行ったら、ムチャクチャでさ。あんなの劇場でやるネタじゃないよ。それで俺はこれ以上のことができるだろって自信がついたんだ」なんてしゃべってた。だから俺はつまり、たけしの師匠なんだな。反面教師だけど(笑い)。もちろん彼の本当の師匠は、フランス座の深見千三郎さんだけどな。

 今は世界の北野武だけど、もともとツービートになる前のたけしは無口で暗い感じでさ。フランス座のエレベーターボーイをやりながら、1階でお客を待っている間に、深見さんに習ったタップダンスを黙々と練習していたよ。それから、そば屋でもどこでも、いつも古本屋で買った文庫本をジーッと読んでるんだ。勉強家だったんだろうね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」