志村さんが最期まで貫いた不肖の弟子・田代被告への“温情”

公開日: 更新日:

 田代被告の転落が始まるのは、20年前の2000年12月。女性の下着を盗撮したとして東京都迷惑防止条例違反で罰金5万円の略式命令が下り、芸能活動を休止した。志村さんらの尽力のおかげで復帰を果たせたが、翌01年12月、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕。

「志村さんは当時、『芸能界から消えてもらいたい』などとコメントしました。そりゃあ裏切られたという思いもあったでしょうが、下手にかばい立てするより、突き放したほうが田代被告のためになるという、志村さんなりの優しさだったように思います。もの凄く面倒見のいい人で、ダメな人間でもあっさり見捨てたりしませんから」(芸能ライター)

 実際、志村さんはその後も田代被告に心を痛めていたようだ。懲りない田代被告は05年2月に覚醒剤取締法違反などで実刑判決を受け、08年6月に出所した。

「田代被告は09年11月に志村さんの楽屋を訪ね、土下座して謝った。その後に発売された『だいじょうぶだぁ』のDVDボックスには田代被告の出演シーンも収められていますが、これは田代被告にもギャラが入るようにという志村さんの心遣いだったのです」(前出の在京キー局関係者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし