板坂康弘
著者のコラム一覧
板坂康弘作家

東京都出身。週刊誌ライターを経て、阿佐田哲也、小島武夫が結成した「麻雀新撰組」に加わり、1972年創刊「近代麻雀」の初代編集長。小説CLUB新人賞を受賞して作家デビュー、著書多数、競輪評論でも活躍。

<7>「聴牌までが手作りではない」の教え そこからひと工夫

公開日: 更新日:

 私の知る限り、博打について書かれた最古の文献は、古代インドの「リグ・ベーダ」である。3500年から4000年前、すでにギャンブルが存在していたのである。

 孔子は紀元前5~6世紀の人だが、その言行を集めた「論語」に博打が出てくる。こちらはギャンブルのすすめだから思わずニヤリとしてしまう。「飽食終日」、つまり満腹になるほど食べて何も考えずにいてはダメだと戒めた後、「不有博奕者乎(博奕なるもの有らざるか)」、博奕があるから、これでもやった方がいいと説く。

 中国発祥の麻雀だが、孔子の時代はない。博打とは双六や囲碁のこと。要するに、勝負事を楽しみ、頭を使えと孔子は言っている。麻雀にしてもストレス解消にも、老化防止にも役立つ。

 本題に入ろう。

「聴牌までが手作りではない。以後に現われる状勢も予測して作らねばならぬ」

 阿佐田哲也さんは著書の中でこう説いている。

 手作りを限られた一局面と考えず、3人の相手を含めた勝負の流れの中で判断する。たとえば、小場で速い展開なのに、それに逆らってチャンタ三色のような長手数の役を狙っても、うまくいかないものだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず